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A cockpit 50 series late Prius
Cockpit that even unfamiliar people can quickly understand how to set
コックピット
これは,2018年12月17日にマイナーチェンジして発売された50系プリウスのコックピットである.物理ボタンを押したり,つまみを上下したりして車内エアコンの調整行う部分である.ボタンに描かれてあるアイコンや配置からエアコンの調整を行う部分であることがわかる.ボタンを押すと,緑色のランプが光り,アイコンに示されている設定が適用されているかを見ることができる.中央にはつまみがあり,これを上下することによって送風,風量,温度を設定することができる.このコックピットは視覚情報と知覚されたアフォーダンスにより,見慣れていない人でも操作が直感的にわかり,運転中でもわざわざコックピットの方に視線を落とさずにエアコンの設定をすることを可能にしているデザインである.
対応付け
中央にあるつまみは前述した通り, 送風,風量,温度を設定するために上げ下げするものである.一番左のつまみを上げ下げすると送風の設定を変更でき,中央のつまみを上げると風量も上がり,下げると風量も下がる.また,一番右のつまみを上げると設定温度も上がり,下げると設定温度も下がる.風量や設定温度を「上げる」ときは,つまみを「上げる」,逆に風量や設定温度を「下げる」ときはつまみを「下げる」ということから自然な対応付けができているといえる.
文化的制約,物理的制約
つまみ自体は左右に動かそうと思っても動かず,上下に動かすことを強いられる.よってこれは物理的制約がつまみにはあると考えられる.また,温度を設定するつまみの上下には赤色と青色のラインがデザインされている.我々は普通,温度における赤は「暑」というイメージを持ち,青は「寒」というイメージを持つ.よって「赤は+,青は-」という文化的制約が使われていると思われる.さらに物理ボタンだが,ボタンを押すことで緑色のランプが光ったり消えたりするのでこれはフィードバックであるといえる.
目視要らずの操作
これは50系後期プリウスのコックピットに限った話ではないが,エアコンの設定を物理ボタンやつまみ,ダイヤルなどの物理的なもので操作することによって感触で操作をしていることがわかるので目視をする必要がない.特に運転手自身が走行中にエアコンの設定をするのであれば,目視なしでエアコンの設定をすることは必須である.しかし,車の
流行の1つとしてエアコンの設定をカーナビ同様タッチパネルでさせるメーカーもある.操作する場合は赤信号で停止するか路上停車などをして操作するしかない.この50系後期プリウスは2018年12月に発売された最近の車であるが,流行に反して脇見運転の原因となるエアコンの操作を目視要らずの操作にして事故を防止していると思われる.