A treasure trove of feedback = claw machine

Make a fun experience into the UI

Featured image

UFOキャッチャー

 主にゲームセンターに設置されているゲーム機の1つである。透明な仕切りに囲まれた空間の中にある景品を様々なギミックを使い手に入れることを目的としている。今回紹介するUFOキャッチャーは3本足アームであり、景品をアームで掴み穴に落すことを目的としたシンプルなものである。アームの操作は1つのボタンとレバーで行う。1プレイ100円であるが例外として500円で6プレイが可能である。そのシンプルな操作性により小さな子供から大人まで幅広い世代が楽しめるものとなっている。

フィードバック

 このUFOキャッチャーには様々なフィードバックが存在している。実際にUFOキャッチャーをプレイする体で順に紹介する。  まず1つ目が硬貨を入れた際である。UFOキャッチャーをプレイする際にはまず硬貨を入れなければならない。硬貨を入れると製品から音が鳴り、ボタンが光り始める。これにより硬貨を入れたことで機械が起動したことが分かる。  2つ目はレバーを操作した際である。レバーを操作すると空間内のアームが連動して動く。これはレバーを操作したことに対するフィードバックである。  3つ目はボタンを押した際である。ボタンを押すとアームが下降し、足を閉じ景品を掴む。これはボタンを押したことに対するフィードバックである。  最後にゲーム終了時である。ゲームが終了すると機械は硬化投入時前と同じく、どこを押しても反応せず音もならない。これは”何も返答がない”というフィードバックであるといえる。

シグニファイア/アファーダンス

 UFOキャッチャーには複数のシグニファイア/アフォーダンスが存在する。  まず1つ目が仕切られた透明な空間である。この空間に景品・穴・アームが存在することにより、この機械は景品を取るゲーム機であるということをシグニファイアしている。  2つ目が硬化入口である。硬化入口の横には1プレイ100円・6プレイ500円という標識が付けられている。これは使用する効果は100円と500円であるというシグニファイアとなっている。  3つ目がボタンとレバーである。機械にボタンとレバー以外に操作できそうなものを何も設置しないことにより、ボタンとレバーでアームを操作することをアファードしている。

物理的制約

 UFOキャッチャーには様々な物理的制約が存在する。  1つ目が硬化入口である。シグニファイアでも述べた通り、使用する硬貨は100円と500円である。この硬貨入口では100円と500円以外入らないようになっており、他の硬貨が入りエラーが起こらないようになっている。  2つ目が商品取り出し口である。この取り出し口は外から手を伸ばし景品が取られないように、また子供が誤って中に入らないように設計されている。

文化的制約

 UFOキャッチャーには文化的制約が存在する。  それがレバーとボタンである。日常的にボタンというのは何かを決定する際に押すものである。ゲームの選択でもボタンを押し、エレベーターでもボタンを押す。またボタンを押す前に人は選択を要する。この機械の場合、レバーが選択であり、ボタンが決定である。これにより先にボタンを押してしまい、即ゲーム終了というヒューマンエラーを防止している。  

対応付け

 UFOキャッチャーには対応付けが存在する。  それがレバーとアームである。レバーを右に動かすとアームも右に動き、左に動かすと左に動く。このことからレバーもアームは対応付けされていると言える。

望まい振る舞いを強制する制約

  UFOキャッチャーには望まい振る舞いを強制する制約が存在する。   それが時間制限である。硬化を入れゲームを開始すると画面にカウントダウンが表示される。このカウントダウンが0になると操作者の意図とは関係なくアームが下がり強制的にゲームが終了する。これは1プレイに数分かける行為を防止するためのものであり、望まい振る舞いを強制する制約といえる。