Bicycle Parking Lot At Kagawa University

This parking lot has high visibility

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香川大学幸町キャンパス 北5号館脇の駐輪場

この駐輪場は、よく見る駐輪場マークが一切ないが、駐輪場として利用されている。歩道のような見た目をしており、道幅は自転車がすっぽり収まるほどである。写真の下側から通学自転車が走行して来る。そして、直進すると、進入禁止の看板があるため、すぐ近くのこの駐輪場に自転車を停めるという一連の動作が考えられる。基本的には、香川大学に通う学生が利用しているが、この駐輪場は学生証がなくても利用できるため、一般の方も駐輪している可能性がある。また、早朝から深夜まで停まっている自転車が数台あることから、置きっぱなしにされている自転車もあると思われる。このキャンパスで受講するために利用することはもちろん近隣の店などに徒歩で行くために、この駐輪場に自転車を停めることもあるだろう。

シグニファイア

シグニファイアは、どんな行為が可能かを示唆するサインやシンボルのことである。このことから「自転車、バイク 進入禁止」という看板と鉄柵が通り道を防いでいることは「どこかに自転車を駐車しなければ、行きたい道を通ることができない」と考えることにシグニファイアしているといえる。そして数台の自転車が停まっていることを確認し、自分もここに駐車してよいのだというシグニファイアになる。

アフォーダンス

アフォーダンスとは物理的なモノと人の関係を指すことから、自転車がすっぽりと収まる幅の区画があることは、自転車に乗っている人に対して「自転車を停める」ことをアフォーダンスしていると考えられる。

意味的制約

建物への出入口付近に来て、自転車を押しているが、建物へ入りたいと思っている人にとって意味のある行動は、自転車を持っていることが邪魔なため、どこかに自転車を置くということである。

文化的制約

毎朝、同じ乗り物で同じ時間に同じ道順を通り、同じ場所に停まり登校、出勤する日本人の文化的な制約から、自転車を停める場所を大幅に変えることは珍しい。また、数台の自転車が既に停まっていること、駐輪することを警備員の方や職員の方に注意されないことによって一度、駐輪できた場所は駐輪場と認識し、「今後も登校した際はここに自転車を停めよう」と考える。また、この行為は行動レベルの処理となり、登校する時は無意識的にここを駐輪場として利用するようになる。