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Correspondence between hydraulic pressure and gravity
It seems like you can move it up and down to operate it!
レグノチェア2 KOKUYO 肘無ローバック
一般的なデスクチェア。レバーがついており、レバーを上に持ち上げることで、高さを調節することができる。
対応づけ
このチェアの高さを調節するためには、レバーを操作する必要がある。レバーを上方向に持ち上げることで、高さ調節が可能になるのだが、なぜ上方向にレバーを上げる動作だけで、「上」という概念に加え「下」の概念をも扱えるようになるのだろうか。それは、レバーを上げた際の油圧とかける体重の関係が考えられる。実際にレバーを上げると、油圧がかかり上方向へ高さを上げようとする上向きの力が加わる。つまり、実際に上向きに高さを上げようとする力に対して、ユーザーが体重をかける(高さが下がる)・かけない(高さが上がる)という選択によって高さは調節できている。よって、この上向きにかかる油圧は、レバーを上向きに上げるという点において動作の方向が一致しており、対応づけが成されている。
物理的制約と発見可能性の向上
このチェアーについているレバーは、座った正面方向に対して、右側についている。これは、左手でレバーを持ち上げるという選択肢を排除し、右手で持ち上げられることを想定して設計されている。つまり、物理的制約がある。また、レバーは、持ち手が広く平らになっていることから、いちいち目視で確認しなくともその面積が大きいため、右手をイスの下に回り込ませるだけで、レバーを触覚的に発見し、操作することができるという発見可能性が十分にある。