Design And User Experience Of Cup Dispensers

The highlights of cup dispenser design

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カップディスペンサー

写真のようなカップディスペンサーをショッピングモールのフードコートに設置されているのを見かけたことがある人がいるのではないだろうか。カップディスペンサーとは、紙コップが収納されているマシンで、ボタンを押すと紙コップが1個ずつ取り出せるものだ。基本的には、飲料水の蛇口付近に設置されていることが多く、飲食店の客が、カップディスペンサーで紙コップを取り出し、そのまま飲料水を注ぐという自然な流れを作っている。

アフォーダンス

飲食店でこのマシンを見たときに、「カップディスペンサー」という文字や、カップのイラスト、オレンジ色のボタンを発見することができ、それらからボタンを押すとカップが出てくるということを理解することができる。ボタンはオレンジ色で目立ち、大きく出っ張っていること、ボタンの表面が少しぼこぼこしていることから、カップを取り出したいユーザーに「ボタンを押す」という行動をアフォードする。

シグニファイア

シグニファイアとしては、「カップディスペンサー」と書かれた文字と、カップの絵などが、カップを取り出す場所であることを示している。また、ボタンがオレンジ色で目立つようになっており操作部であることを視覚的に示している。その他にも、積まれた紙カップが透けて見えるようになっているのも、シグニファイアの一つであると考える。文字やイラストなどで用途がわからなくても、この透けて見える紙コップによって、はじめてカップディスペンサーを見た人も、大体の人は用途を予想できるのではないか。

対応付け

写真のカップディスペンサーには、ボタンが3つ、ディスペンサーが3つある。ユーザーがカップディスペンサーを利用する際には、そのボタンと各ディスペンサーの位置関係から、どのボタンがどのディスペンサーに対応するかすぐにわかるようになっていると考えられる。

フィードバック

ユーザーがボタンを押すと、そのボタンに対応するカップ取り出し口から、紙カップが1個出てくるというフィードバックが得られる。