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Emergency exit pictogram
This pictogram is important for us to evacuate in an emergency.
Emergency exit pictogram
このピクトグラムが設置されている非常口とは、何らかの非常事態が発生した場合に備えて設置された出口の事である。 周囲が緑色のピクトグラムは「非常口自体」に設置されている。周囲が白色のピクトグラムも存在し、非常口付近の通路に設けられ「非常口の方向」を示している。 現在用いられているピクトグラムのデザインは1982年に導入されたものであり、1987年には国際標準化機構(ISO)によって国際規格に指定されている。 火災や地震発生時などの緊急時において非常口が使用される際に、非常口の位置を利用者に示している。
アフォード&シグニファイア
ピクトグラム内の人型は走るポーズをとっている。そのためピクトグラムを見た人に走るもしくは急ぐといった行為をアフォードしている。 また非常口の方向と矢印の向きが一致しており、「非常口の方へ急ぐ」という緊急時に適切な行動を示すシグニファイアとなっている。
対応付け
ピクトグラム内の人型は非常口がある方向に向くよう左右反転させて表示されている。また矢印の向きについても同様に非常口のある方向を指すよう表示されているため、直感的に非常口の方へ向かうことが出来る。 このようにピクトグラム内の人型・矢印の向きと非常口の方向が対応付けられており、ピクトグラムを見た人が緊急時に向かうべき方向を誤らないようにすることが出来ている。
文化的制約
現在使用されている非常口のピクトグラムのデザインは国際規格に指定されており、世界共通のデザインとして標準化されている。ピクトグラムのデザインが文化によって異なると、文化によってはピクトグラムが何を意味しているのか理解できず緊急時に逃げ遅れるといったことが起こる可能性もある。非常口のピクトグラムのデザインは国際規格であるため、どの文化圏の人でも共通の行動を取ることが出来るようになっている。そのため文化的制約が無い点で優れていると考えられる。 このように緊急時に利用されるものには文化的な制約が無いことが重要となっている。
優れた視認性
非常口のピクトグラムは煙で周囲が見えづらい状況や夜など周囲の状況が分かりづらい環境下において、利用者が非常口の方向を確認できるように光を発している。また、赤色(炎の色)の補色である緑色をデザインに用いることにより、炎や煙の中でも目を引きやすいデザインとなっている。 ピクトグラムは上の方に設置されているものが多く、目線に入りやすい位置にあるという点で視認性に優れている。
色に対するメンタルモデルの利用
緑色は信号機などにも用いられており、「成功、安全」などの意味を示す色として認識されている。 この緑色を非常口のピクトグラムに用いることで一目見ただけで「安全」ということを認識することが出来るため、非常口のピクトグラムとして最適なデザインになっている。
ミステークを防ぐデザイン
前述のように、非常口のピクトグラムのデザインは国際規格に指定されており、どの文化圏の人でもピクトグラムの意味を理解することが出来る。そのためピクトグラムの意味を間違って捉えることを防止することに繋がっており、知識ベースのミステークが起こりにくいという点で優れている。