Eye drops that are easy to use

Eye drops heal our eyes. This time, I focused on the shape of eye drops.

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ロートCキューブクール(ロート製薬株式会社)

ロート製薬株式会社から発売されたロートCキューブシリーズの1つ。3種類のタイプがあり、形状は全て同じだがそれぞれに特徴がある。共通する効能として、失ったミネラルを補って、乾いた瞳・疲れた瞳を癒すことができる。また、全てのコンタクトレンズを装着したままで使用でき、レンズを外した後にも使用できることも特徴的である。 写真にあるクールタイプの特徴は、「ひやっとクールなさし心地」で清涼感が好きな人向けの商品である。今回はこの目薬の形状のUIについて紹介する。

文化的な制約と概念モデルを活かしたキャップの開閉

フタの開閉が特殊で、フタを90度回すと開き、フタを容器の形に合わせて押し込むと閉まるようになっている。フタがつまみやすい形状かつ90度回すだけで開くので、フタの大きさや指の滑りによる開けにくさが原因のエラーを防ぐことができる。また、よく見る目薬はフタを回して開閉するものが多いが、その概念モデルを保ちながらも手間を省いた良いデザインであると感じた。これはペットボトルやシャンプーなど、液体が入っている商品はフタを回して開けるタイプが多いという文化的な制約もあると考えられる。

物理的な制約

容器の形状は内側が少しもりあがっている形状に対して、フタとかみ合うフチの部分は真っ直ぐになっている。それに合わせてフタも真っ直ぐになっているため、容器とキャップの形を合わせないと物理的に閉められないという制約を用いている。この制約により、押し込んで閉めるタイプではあるが、力任せに間違った閉め方をすることができないようになっている。

音によるフィードバック

フタを閉めたときに「カチッ」と音が鳴るようになっていて、回すタイプとは違う特徴を持っている。回すタイプのフタは「これ以上閉まらない」というのが完全に閉まったというフィードバックだが、今回の目薬は手の感触に加えて音でも完全に閉まったというフィードバックがなされ、回すタイプのフタで起こる緩みによる漏れを防止することができる。手間が少なく閉めたフィードバックに確実さがあるので、何度も使う目薬に快適さを生み出している。