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Gashapon
Child-friendly interface
ガシャポン
ガシャポンはカプセルトイのうちのバンダイが製造販売している商標及び商品であり、硬貨を入れレバーを回すとカプセル入りの玩具が出てくる小型自動販売機の一種である。ガチャガチャ、ガチャポン等、人によって様々な言い方があるが、広義ではそれらはカプセルトイと呼ばれている。ガンダムや仮面ライダーシリーズといったような子供向けの玩具が主に収録されているため、子供向けにデザインされた子供でも扱いやすいインターフェースであると考えられる。
アフォーダンス
ガシャポンの多くは低い位置に置かれている。これは子供でもガシャポンを動作させやすい位置設定にしているという子供向けにデザインされたガシャポン自体のアフォーダンスといえる。また、ガシャポンの動作部分にはコイン返却ボタンの押すというアフォーダンスとレバーの掴むというアフォーダンスがある。また、それらはほとんど力を必要としない。このように直観的に分かりやすく、かつ力を使わせないことにより、幼い子供でも動作させやすい設計にされていると考えられる。
シグニファイア
レバーの周りには適切に回す方向を制約するための矢印が描かれている。レバーには掴むというアフォーダンスがあるが、それ自体では反対に回したり、引っ張ったりといったようなルールベースのミステークを起こしてしまう。しかし、矢印をレバーの円周に沿うように描くことレバーを正しい方向に回転させることができ、エラーの防止を実現している。
制約
物理的制約について、まず、コイン投入口には100円より大きな硬貨は入らず、100円より小さな硬貨が入ると、スタックされずにコイン返却口に自動的に返却されるという物理的制約がある。この物理的制約により、100円以外の硬貨を使用してしまうという知識ベースのミステークを防いでいると考えられる。また、カプセルの取り出し口には排出された後、取り出し口から外に飛び出さず、取り出し口でカプセルが止まるような物理的制約も持っている。 文化的制約について、取り出し口からカプセルを取り出すときの注意として〇×で良い例、悪い例を示した文化的制約を持ったイラストが取り出し口に描かれている。これは間違った取り方をして取り出し口で怪我をしないといったようなルールベースのミステークを防いでいると同時に、文章ではなく、イラストで示すことにより子供や海外の人にも直感的に分かりやすい表記にしていると考えられる。 意味的制約について、硬貨を何円入れればいいのかという意味的制約をもった表記が描かれている。これにより指定された通貨以外の通貨を使用してしまうというような知識ベースのミステークを防いでいると考えられる。
対応付け
レバーの周りには適切に回す方向を制約する矢印が、取り出し口には注意を表すイラストが自然な対応付けで描かれている。操作部とその表示を近くに描くことにより、操作のしやすさを実現している。
フィードバック
ガシャポンは透明なプラスチックでできているため、ガシャポンの残量を一目で理解することができる。これにより、売り切れ状態であるのに硬貨を入れてしまうというような記憶ラプスのミステークを防止していると考えられる。また、レバーが規定まで回されたとき、カプセルが出てくるというフィードバックにより、レバーを規定以上回してしまうというような記憶ラプスのスリップを防止しているとも考えられる。