How Do We Know Whether A Private Toilet Is Being Used?

Binary situation judgment from the subconscious

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トイレ満空表示システム

 トイレの使用状況を示す「満」、「空」をライトの「赤」、「青」で表すことで、使用者にとってより使いやすい場所を提供する。多くの方が一度は経験があると思うのだが、家族や友人などとショッピングモールなどの大型施設へ行った際、トイレを利用すると、ほとんどの場合、男の方が早く戻ってきて、時には長時間待たされたという経験があるのではないだろうか。

 このようなことが起こる要因の一つとして、トイレの空き状況の判断が容易でないということが挙げられると考える。大規模のトイレであれば、個室によって使用状況にばらつきがあり、長蛇の列ができていたとしても奥の方のトイレはあまり使用率が高くないという状況に陥る可能性がある。

 ここで挙げるトイレ満空表示システムは、個室の使用状況がひと目で分かるというものであり、トイレの混雑を緩和する一つの要因になると考える。

文化的制約

 日本では、トイレを順番に利用するために出入り口行列ができているのを見かけることがある。特に、休日の大型ショッピングモールなどのトイレでは顕著である。

シグニファイア

 ライト自身がシグニファイアである。鍵が閉まっていると「赤」に光り、開いていると「青」に光る。使用者はライトを見ることで、以下に示す各人々が持つ概念モデルによってトイレの「満」、「空」をひと目で判断することができる。

概念モデル

 このようなライトのついたトイレを初めて利用したとしても、無意識的にライトが「青」であれば利用可能で、ライトが「赤」であれば利用できないだろうということを当たり前に予測できると思う。これには、各人々が日々の生活の中で形成した概念モデルを持っていることが要因となっており、ゆえに使用者はトイレの空き状況を無意識的に判断できると考える。