Level railroad control device

User interface to ensure safety.

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踏切制御装置

設置された列車検知用の軌道回路や列車検知器からの列車検知情報により、列車通過時、踏切警報機や遮断機を作動させ、遮断が完了すると遮断反応灯や動作反応灯を点灯させる。列車との接触を防ぐ・接近を知らせるための装置。また、踏切障害物検知装置による自動検知や踏切支障報知装置の押しボタンによる手動での操作により踏切支障報知装置を作動させる装置である。

文化的制約

私たちは踏切制御装置を危険の潜む場所として認識している。このように認識するのは、特に色の影響が大きい。踏切制御装置は、主に黄色と黒で構成されている。一般的に黄色と黒色の組み合わせは警告色となっており危険区域であることを知らせる色となっている。そして日本では危険な場所にこの色がよく使われている。(例えば危険標識や工事の看板など。)つまり私たちは文化的制約により、踏切制御装置を危険の潜む場所として認識できているのだと考えた。ちなみに国によっては踏切制御装置の色は違うので、日本特有の文化的制約とも言える。

物理的制約

電車通過時、遮断機のバーが降りることで線路内に入れないよう物理的制約がある。このバーは完璧に超えられないかと言われるとそうとも言い切れない。その理由は、遮断機のバーが強固なものではないからである。バーは細く、大人の腰くらいの高さのため、人なら跨げ、自転車ならバーを持ち上げて潜らせ、車なら強行突破物でバーを越えて進める。ではなぜこのように完璧な物理的制約ではないかというと、もしもバーが降り、線路内に閉じ込められた人や自動車がいた場合、バーを越え、線路外に出られ列車との接触事故を防ぐためと考えられる。 つまりこの遮断機のバーは、外側のヒトは簡単に入れない、内側のヒトは出られられるようにと、2つの立場から考えた、程よい物理的制約があると感じた。

フィードバック

踏切制御装置には、踏切支障報知装置という速やかに列車の運転士や運行事業者に踏切内で異常が発生していることを伝えるための押しボタンの装置がある。そのボタンを押すと、ブザー音が鳴り、踏切のだいぶ手前に設置されている停止信号が点灯するというフィードバックがある。このフィードバックで、列車の関係者にいち早く伝えられると共に、ボタンを押した人がブザーの音でちゃんと押せたかの確認、また周りの人が踏切内の問題に対して、救助もしくは避難ができると感じた。