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Many Functions Of A Door
Non-verbal leads door
不明・MIWA社製造ドア(屋島寮)
香川大学屋島寮の居室備え付けのドア。ドアノブは下げて開ける。内側のみに開く。鍵は時計回りに回すと施錠される。鍵を閉めるとドアノブ自体が殆ど動かなくなる。普段の開け閉めに支障はないが、外見は古びており相当の年月が経っているように見える。
物理的制約
鍵はどちらか一方にしか回らず、また、ドアは通路側(外側)に開くことがない。そのためユーザはこのドアをどっちに開くか、鍵をどっちに回すかで悩む必要がないし、開いたドアが外にいる人に当たってしまうこともない。
対応付け
ドアノブの形状を見ただけで、ドアがノブを下げることで開くことができるということがわかる。これは普段横に伸びたドアノブに対して、手を上からかけて体重をかけることで開くという慣習的な知識に基づいた対応付けが起こっているためである。 また、ドアの鍵は内側からなら鍵がなくてもつまみを指で回すことで操作できる。これはドアの内側に入れる人は既に正しい鍵を持っているから「本人確認」が必要ないという前提に基づいた機能である。
文化的制約
鍵がついているので、それを閉めれば開くことを防ぎ(物理的制約)財産を守ることができる。逆に言えば、鍵がついていることは中に盗まれたくない物があるということを意味する。 ここで施錠されたドアを無理にこじ開けようとする人は、その向こうの財産が目的であると考えられるため、泥棒か、少なくとも敵である。 そのような文化が制約として働いているため、普通他人はそう思われることを望まず、用事でもない限りドアに近づくことさえしない。もちろん不用意に鍵を開けようとなどしない。