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Nested Tableware
Compatibility of use and design
入れ子構造の食器
入れ子構造になっている食器セットです。 ひとつひとつの食器が1枚の花弁のデザインとなっており 全て入れ子にすることで食器全体が1つの花の形になります。
シグニファイア[発見可能性]
食器の大きさが様々である(全ての大きさが異なる)こと、また全てが同じデザインであることが 食器を適切な順序で入れ子に重ねることを示しています。
この、食器の大きさが様々である(全ての大きさが異なる)ことは後述の物理的制約やフィードバック にもなっています。
アフォーダンス[発見可能性]
それぞれ異なる食器の大きさと全て同じ食器のデザインが 一枚一枚の食器間に “入れ子に重ねる” というアフォーダンスを持ちます。
また入れ子構造であるという以前に、食器であることで 人にとって食器を”重ねる”というアフォーダンスを持ちます。 このことから、食器であるということも 一枚一枚の食器間に “入れ子に重ねる” というアフォーダンスを持ちます。
制約[発見可能性]
物理的制約としてシグニファイアで述べた 大きさ があります。 これによって、最適な順番で重ねると最終的に1つ残らずぴったりはまります。 このことは後述のフィードバックにもなっています。
同時にこの物理的制約は、 適切な位置に適切な食器を入れなかったという記述類似性スリップのエラーが起こった際に、 入れ子全体を見ると花弁が欠けている、及び食器が余るという論理的制約にもなっています。
このことから物理的制約と論理的制約が表裏一体の関係にあります。
また、適切な順序で重ねないと全て重ねることができないことは、強制選択機能のインターロック となっています。
文化的制約として入れ子構造には 入れ子の箱や入れ子人形(マトリョーシカ) があります。
このように制約が多いのはこの入れ子構造の食器が工芸品であるからです。 工芸品であることから、意味的制約として意匠があります。 そのため、使用と意匠を両立させるために制約が多くなっています。
フィードバック[発見可能性]
シグニファイアや物理的制約で述べた、最適な順番で重ねると最終的に1つ残らずぴったりはまる ということがフィードバックにもなっています。