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On the UI of controllers in VR devices
Differences from and advantages over common controllers
META QUEST 2
ヘッドマウントディスプレイとコントローラーがセットになったVR製品である。私自身はヘビーユーザーで、直近2週間だけでも50時間利用している。
全体的な形状
META QUEST 2 のコントローラーは特徴的な形をしており、写真からわかるように他のコントローラーとは違った細長い形状を持っている。下半分が突出したようなこの形状には、「握る」という行動をアフォーダンスするシグニファイアがある。このコントローラーは手にフィットするような形状もこのシグニファイアを一層際立たせている。
スティック、ボタン部分と握る部分の位置関係
下部を握った時に指はどのようになるのかという問題についてである。これは多様なコントローラーに当てはまることだが、スティック、ボタンは親指で操作するものであるという一種の文化的制約が存在する。子のコントローラーも例外ではなく、そのような文化に沿って親指をスティックかボタンにもって来た際、自然と手にフィットするような、つまり「正しい持ち方」になるようなデザインになっている。
物理的制約について
正しくない握り方をしないような物理的制約も存在する。下部のでっぱり部分だけを握ろうとした場合、グリップボタンが邪魔になり、また上部に重心が寄っているため重く、持ちにくくなる。左右逆に持ってしまった場合、下部のでっぱり部分は真っすぐではなく正しい手にフィットするようになっているため、持った時の違和感が大きく、またグリップボタンが邪魔になる設計となっている。この物理的制約により、ヘッドマウントディスプレイを付けて手元が見えない状態でも、似たような形状である二つのコントローラーを、左右間違うことなく、きちんと正しい持ち方ができるようになっている。