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Remote control for LED ceiling light
Allowing to turn on the light in the dark.
LEDシーリングライト用リモコン RE0201
これは、LEDシーリングライトを操作するためのリモコンである。LEDシーリングライトの明かりの点灯、消灯や、明るさの変更、消灯タイマーの設定を行うことができる。点灯するには、中央の全灯ボタンを押せば良い。このボタンを押すと、最も明るい明るさで点灯する。もしくは、右上のメモリーボタンを押す。メモリーボタンを押すと、前回の点灯時の明るさで点灯する。左上のボタンを押すと、スリープタイマーをセットすることができ、60分もしくは30分後に自動で消灯するように設定できる。設定に成功すると、照明からピピッと音が出る。全灯ボタンの左右のボタンを押すと、明るさを調整できる。右のボタンを押すと、明るくなり、左のボタンを押すと暗くなる。100%から10%まで明るさを調節できる。全灯ボタンの上の保安球ボタンを押すと、保安球が点灯する。保安球は、常夜灯や豆球といった別名で呼ばれることもある。全灯ボタンの下の消灯を押すと、消灯することができる。
アフォーダンス
リモコンについているボタンは、人に押されるという関係を持っており、アフォーダンスである。照明を使用する際のゴールは、多くが点灯するためか消灯するためである。このリモコンには七つのボタンが備わっており、どのボタンがどの機能を持つかわからなかったとしても、すべてのボタンを押せば、いずれかの段階で目的を達成することができる。
シグニファイア
照明のスリープタイマー機能は、設定しても照明の色が変わったりすることはなく、タイマーを設定できているのかどうか、見た目ではわからない。したがって、タイマーを設定できた場合、照明から音が出るようになっている。この音により、使用者は目的の照明に対してタイマーを設定できたことを確認できる。また、タイマーでは60分タイマーと30分タイマーで「ピッ」、「ピッピ」というように異なる音が鳴る。もう一度押すと、タイマーがキャンセルされ、「ピーー」と音が鳴る。音の違いから使用者は、正しい時間にタイマーを設定ができたかどうかのフィードバックを受け取る。この音によるフィードバックが、シグニファイアである。
さらに、ボタンの周囲に文字で操作を説明するシグニファイアがある。これにより、文字を読むことが出来る使用者に対して、シグニファイアを提供する。 また、ボタンの配置や形、手触りといった情報から、手の感覚で文字を見ずにボタンを押すことも可能である。 加えて、蓄光機能により、暗い場所では全灯ボタンが点灯する。これは、暗い場所で明かりをつける方法を伝えるシグニファイアであると考える。蓄光機能により、間違えて消灯してしまっても、すぐに再点灯するために押すボタンがわかるという利点がある。
対応づけ
全灯ボタンの左右に位置する明度を調節するボタンのシグニファイアには、対応付けが行われている。「明」を「▲」で、「暗」を「▼」で表している。上に行くほど明るくなり、下に行くほど暗くなるというように、三角形の向きで明るさを表現している。上下で明度が変化するものに、HSV色空間の円錐や、HSV色空間の円柱がある。明度の上下を、三角形の上下の向きと対応づけしている。
文化的制約
リモコンの中央に全灯ボタンがあることは、文化的制約である。中央に位置するボタンには、行為の確定の意味を持つボタンが配置されることが多い。慣習的なデザインであると考える事もできる。 また、全灯ボタンの蓄光機能は、プルスイッチ式の照明の時代からの慣習が引き継がれたものであると考える。照明の紐の下端に、蓄光の部品がついていた慣習が、リモコンのボタンに引き継がれた。照明と蓄光という、文化的制約が存在すると考える。
モードエラー・スリップ
全灯と消灯の二つのボタンは別の位置に位置しており、同じボタンではない。点灯しているときは消灯し、消灯しているときは点灯するというように、一つのボタンにON、OFF二つの機能をもつボタンを考える。このようなボタンでは、ボタンを連打したり、接触不良によって、ONにするつもりがOFFにしてしまったといった、モードエラー・スリップが発生する可能性がある。しかし、このリモコンでは点灯ボタンと消灯ボタンを異なるボタンとしているため、モードエラー・スリップの発生を防止できている。