Remote control for air conditioner

Easy-to-use remote control user interface

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リモコン

エアコンは高い位置にあるため、基本的にリモコンを使って遠隔操作しなければならない。その時に重要になるのは、リモコンのUIである。本体から離れた場所にあるものをどのようにして対応付けするかによって使いやすさが決まる。このリモコンでは、冷房のボタンを押したら冷房が付き、風量や風向のボタンを押したらそれぞれ変化し、切るタイマーや付けるタイマーの設定もできる。

フィードバック

まずリモコンを使うためには電池が入っていなければならない。電池が無い場合、画面には何も表示されないが、電池を入れると停止中なら停止と表示が出るようになる。これは、「リモコンを使うことができる」というフィードバックである。 ボタンを押して操作した際には本体から「ピッ」と音がする。これは、操作が反映されたというフィードバックである。もし電波が届かなかった場合は何も音がしないので、もう一度操作する必要がある。 これら二つのフィードバックがなければ、ユーザは操作に失敗してしまう可能性がありる。つまり、「電池が切れている」「本体に向けずに操作する」という記憶ラプススリップを防ぐ働きも持っている。

対応付け

温度のボタンは上向きの▲と下向きの▼で表されているが、これによって温度の上下関係とボタンが適切に対応付けされている。数値が大きくなる、温度が高くなるという認識と、上に向かっていくような三角形、そして物理的に上側に配置されたボタンにより、直観的な操作が可能になっている。

ユニバーサルデザイン

はじめにユニバーサルデザインとは、文化や言語、能力などの違いに関わらずできるだけ多くの人が利用できることを目指したデザインである。

このリモコンの冷房ボタンには小さい点の突起が、停止ボタンには横線の突起が付いている。これにより、文字が良く見えない暗いところや目が不自由な場合でも手探りで使用することができる。単純な便利さや使いやすさではなく、誰でも使えるという意味での使いやすさにおいて、ユニバーサルデザインは重要な要素である。