Safety Systems at Gas Stations

Everyone can use it safely

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セルフサービスの給油取扱所

給油取扱所(ガソリンスタンド)にはセルフサービスと有人フルサービスの2種類がある。今回紹介するセルフサービスの給油取扱所では、ドライバーが自ら給油を行う必要がある。給油取扱所には、燃料の違いによるノズルの色分けや静電気除去シート、給油時に満タンになると自動で給油がストップするオートストップ機能など、一般の人が安全に給油できるような配慮が多くみられる。ガソリン等の燃料は小さな火源でも爆発的に燃焼する性質を持っているため、大量にあふれるようなことがあってはならない。給油取扱所では、このような危険を防止するための制約やエラー防止策がたくさんある。

記憶ラプススリップ

給油する際、車の給油タンクの内容量を直接見る(覗く)ことはできないため、どの程度給油できているかを確認することはできない。そこでオートストップ機能があることにより、もしも給油中に電話が鳴り給油量を確認する事から意識がそれたとしても、満タンになると給油を自動で停止してくれるため安全である。これは、割込みイベントにより行為の結果を忘れてしまう記憶ラプススリップを未然に防ぐことに役立っているGood UIだと考える。 また、給油後おつりの取り忘れを防ぐために、おつりが残っている間はランプとビープ音で知らせてくれる機能がある。これも同様に、ゴールやプランを忘れてしまう記憶ラプススリップを未然に防ぐことに役立っているGood UIだと考える。

フィードバック

写真左上部には、給油した量とそれに対する値段がフィードバックとして表示されている。ガソリンの1リットル当たりの値段は日々変動し、給油した量に対する料金の計算を瞬時に行うことは難しい。自分が何リットル給油し、いくら支払うことになるかを可視化してフィードバックすることは重要であり、優れたUIだと言える。

文化的制約

給油ノズルは、燃料の違いによるノズルの色分けがなされている。一般的に赤色がレギュラーガソリン、黄色がハイオクガソリン、緑色が軽油、青が灯油と統一されており、これは消防危第25号によって定められている。このため日本では、どこのガソリンスタンドでも同じ配色だろう。車両には指定された燃料を給油する必要があり、この文化的制約を無視して誤給油してしまった場合には、所有している車両の故障に繋がる。