Secrets Of Intuitive Measuring Cups

Find out why it is so intuitive for everyone to use

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計量カップ

100円ショップで売られている計量カップである。計量カップは水やお米といった様々な食品の量を計る道具である。200㎖サイズのものから1000㎖サイズのものまで幅広く存在するが今回は250㎖サイズのものを紹介する。

アフォーダンス

計量カップの構造はコップの構造とよく似ており、製品の底が平らで筒状の形をしていることから、液体や固体を溜めることができるということをアフォードしている。加えて、人間が操作をすれば、カップの淵から中に集めた液体や固体の量を調整することができる。従って、計量カップの構造は意図した固体や液体を好きな量だけ集めるといった行動をアフォードしている。 また、取っ手状のものがついており、計量カップを利用する際はこの部分を持つという行動をアフォードしていることもわかる。

シグニファイア

注ぎ口の形状の場所を設けることでその場所から中のものを移動させるという適切な行動を知覚させている。  また、注ぎ口が取っ手の真反対についているわけではないため、実は左手で持つと非常に使いづらい。その際、取っ手を右手で握ってもらうために生かされるのがメモリの位置である。この計量カップを左手で使おうとするとメモリの位置が反対側になってしまい見えづらくなってしまう。しかしながら、右手で持つとメモリが使う人の真正面に来るように設計されているのだ。すなわち、メモリの位置を知覚することにより右手で使うという適切な行動を伝えることができるのである。

フィードバック

計量カップにはメモリがついている。このメモリがあることによって中に液体や固体を集めるという行為のフィードバックとしてどのくらいの量が集まったのかという情報を提供している。また、中身の量を変化させたときに、どのくらい変わったかという情報もフィードバックすることができる。

概念モデル

計量カップの見た目や使い方は計量カップが作られた1940年ごろからほとんど変わっていない。そのため、子供からお年寄りまで計量カップを使う際の概念モデルに大きな差はないため、誰でも簡単に利用することができる。

行為ベースのミステーク

計量カップの淵はメモリよりも少し高く設計されている。これにより入れたい量を超えてしまっても少しであればこぼれることを防ぐことができる。