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Smart Design For Train Door Operation
How to intuitively operate train doors

電車のドア開閉ボタン
写真は、電車を乗り降りする人のための、電車のドアを開閉するボタンである。「あける」という文字の書かれたボタンを押すとドアが開き、「しめる」という文字の書かれたボタンを押すとドアが閉まる。都会の電車には、このような手動でドアを開閉する電車はあまりないが、地方には一部存在する。電車のドアの開閉を手動にすることで、冷房や暖房での車内温度を維持している。
アフォーダンス
ボタンは、電車のドア付近に配置されており、やや出っ張っている。そのボタンの配置と形状により、電車を乗り降りしようとしたユーザーに「押す」という行動を自然に促していると考えられる。
シグニファイア
私は、「あける」「しめる」などのボタン横の文字や、ボタンの光の色、ボタンのまわりが白くなっている点、これらがシグニファイアであると考えた。まず、ボタンには、「あける」「しめる」などの文字が書かれており、「あける」ボタンは赤色に、「しめる」ボタンは緑色に光る。ただし、すでに電車のドアが閉まっている場合は、「しめる」のボタンを押す必要がないため、「あける」のボタンのみが光るようになっている。これは、ユーザーにボタンの押し間違いをさせず、正しいボタンを押すことを促すための、わかりやすいシグニファイアになっていると考えられる。また、ボタンの回りが白くなっていることは、その部分のみが操作部であるということをユーザーに自然に伝えているシグニファイアであるのではないかと考える。
文化的制約
ボタンの緑色は一般的には「開く」「進む」「安全」などの意味を表し、赤色は「閉じる」「止まる」「危険」などの意味を示すことが多い。それらの色に対するイメージから、直感的にボタンの機能がわかるようになっているのではないだろうか。
フィードバック
ボタンを押すと、電車の開閉や、ボタンの色の変化がフィードバックとして得られる。例えば、電車に乗るユーザーが、ドアが閉まっている際に緑色に光っている「あける」というボタンを押すとドアが開き、「あける」ボタンの光が消えて「しまる」ボタンが赤色に光る。