Tactile tile

Minimalist design

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点字ブロック

点字ブロックは視覚障害者に歩行に必要最低限の情報を提供し安全に誘導するため路面や床面に敷設されるブロックのことを言う。靴底や白杖で触れることにより歩行方向を認知させるように設計されている。1965年に日本で考案・発明され、2012年に国際規格ISO23599が発行された。点字ブロックは線状の誘導ブロックと、点状の警告ブロックの2種類があり、路面との輝度を考慮した色で配色されているが、点字ブロックの色は原則として黄色と決められている。

アフォーダンス

点字ブロックには障害者と健常者に対して違ったアフォーダンスを持っている。障害者に対しては、その上に沿って歩く、また立ち止まるというアフォーダンスがある。つまり、障害者に対して道を提供していると考えることができる。反対に健常者に対しては、障害者に対しての道であるため、その上に物を置いたりして邪魔してはいけないといったアフォーダンスがある。しかし、理解のない人も多く、その上に駐輪したり、行列ができてその上で立ち止まっているといった問題も発生しているため、点字ブロックについて正しい理解を持つ必要があると考えられる。

制約

意味的制約について、線状のブロックは進行方向を示すため、使用者に突起の方向に従って進むという意味的制約を持っており、点状のブロックは危険箇所や誘導対象施設などの位置を示すため、注意して立ち止まるという意味的制約を持っている。これら二つの意味的制約をもった点字ブロックにより適切に目的地に向かうための行動を制約していると考えられる。

文化的制約について、点字ブロックは周囲の路面や床面の色と明度や輝度の差をつけて配色されているため、原則として黄色であるが、これは弱視者に発見しやすくするだけでなく、注意を連想させる色といったような文化的制約を使用していると考えられる。この文化的制約を利用して、駅のホームや横断歩道の前など注意しなくてはいけない場所に有効的に使われているということが分かる。