Tripod With Three Knobs

Prevent accidental knob turning and minimize damage.

Featured image

SmallRig アルカスイス自由雲台付き三脚 BUT2664

この三脚は、写真を撮影するために一眼レフカメラなどの高価で重いカメラを乗せることを想定されている。一般に、カメラは右利きの人が右手で操作するように作られているため、この三脚は空いている左手で操作しやすいように設計されている。

この三脚には3つのノブ(①②③)が付いている。 ①はカメラに取り付けたプレートを挟み込み、三脚にカメラを固定するためのノブである。このノブを緩めるとカメラを三脚から取り外すことができる。 ②は赤いボールジョイント部分を固定するためのノブである。このノブを緩めるとボールジョイントを動かしてカメラの向きを自由に変えることができる。 ③のノブを緩めると、雲台を水平方向に回転させることができる。 これらのノブを誤って回すと、カメラやレンズが壊れてしまう可能性もある。そのような誤操作を防止するために、様々な工夫がなされている。

シグニファイア

3つのノブはそれぞれ位置、大きさ、形状、触り心地などが異なる。これにより、誤って別のノブを回してしまうリスクを低減させている。

例えば、③のノブは雲台部分を水平方向に回転させるためのものだが、この操作はあまり行われないため、敢えて少し使いにくい位置に配置することで他のノブと誤って回してしまうエラー(記述類似性スリップ)を防止している。 ①と②のノブは位置が近いが、これらは形状が相異なる。①のノブは径が大きく、表面は凹凸状になっている。②のノブは径が小さく、表面はサラサラしており、そして大きなレバー状の突起が付いている。これらの違いにより、目で見ずとも指で触れただけでどちらのノブかを区別できるため、誤ったノブを回してしまうエラー(記述類似性スリップ)を防止している。

また、誤って操作した際のリスクの大きさに応じて、①と②のノブは回しやすさに差異が設けられている。 ②は赤いボールジョイント部分を操作するためのノブであり、誤って操作してもボールジョイント部分が傾くだけで、カメラが落ちたり破損したりする確率は低い。そのため大きなレバー状の突起が有り、指一本でも簡単に回せるようになっている。 一方で、①はカメラの取付プレートを外すためのノブであり、誤って緩めるとカメラが落下して甚大な被害が出てしまう。(カメラやレンズは高級品である。)そのため、①のノブは2本以上の指できちんと摘まないと回せない形状になっている。

ロックイン

カメラを取り付けるプレートの下にはネジによる突起(④)があり、誤って①のノブを回してプレートの取付部分を緩めてしまっても、すぐにはカメラが落下しないようになっている。

フィードバック

①のノブを回してプレートの取付部分を緩めると、プレートが「外れはしないが少しだけ前後に動く状態」になる。(外れないのは④のネジが引っかかるためである。)これにより、ユーザが誤ってノブ①を緩めた時、ガタンとプレートがズレる音と振動によって、誤った操作をしたことに気づく機会を与える。カメラが落ちるほど緩めてしまう前に、誤った操作をしていることに気づかせるのである!