UI hidden in sticky notes

~ Let's observe from various angles. ~

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フィルム付箋( seria )

付箋とは、「目印をつける」ためのものである。注意すべき事柄などを書いてはりつける小さな紙片や目印としたい箇所に貼るもののことを指す。材料はさまざまで、紙やフィルムなどがある。近年では、従来の「メッセージを書く」「しおり代わりにする」という用途に加えて「重要な箇所のマスキングをする」という用途が目に付くようになった。今回は、フィルム付箋についてのGOODなUIを紹介する。

#アフォーダンス

付箋の適度な粘着をもつ部分が「貼る」「剥がす」という行動を誘発して、誰しもが使い方を理解できるようにデザインされている。

#物理的制約

付箋の面積には、「メッセージを書くことのできる文字数」と「マスキングできるフォントの大きさ」に対する制約がかかっている。そのため、ユーザーは用途に合わせて適切に制約のかかった付箋を選択して利用している。

#シグニファイヤ

文字の上に付箋を貼ることによって、次に本を読み返すときに何も施されていない箇所と比べて目を凝らして読むように促されている。すなわち、付箋を貼っている箇所に対して「注視しなければならない」という意識がむき、発見可能性であるシグニファイアが働いている。

#概念モデル

付箋は、「貼る」「剥がす」を誘発するアフォーダンスや物理的制約が適切に提供されている。ゆえに、付箋はどのような操作をすればどうなるかというモデルを容易に確立させることができる。

#フィードバック

付箋を対象に貼り付けた際、粘着によって瞬時に独立する。すなわち、貼り付けるという行為の直後にフィードバックがおこなわれる。これによりユーザーは、「貼り付けることができたかどうか」を確認することができ、もし貼り付けられなかった場合には粘着力の消耗などの「原因を分析して対処」することができる。