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WH-1000xm4
Easy-to-remember and hard-to-forget user interface
WH-1000xm4
SONYから発売されているワイヤレスヘッドホン。音質、機能性ともにハイレベルの製品で、主に室内で音楽や映像を鑑賞するユーザー向けに販売されている。他のヘッドホンが複数の物理ボタンで入力を行っている機能を側面のたった一枚のタッチパネルに集約することで、外見の美しさと使いやすさを同時に実現している。
対応付け、文化的制約
このヘッドホンのUIとして優れている部分は、音量調節や曲送りなどの再生に関する操作を行うタッチパネルである。操作は主に指をスライドさせて行う。 上下のスライドは音量調節が当てはめられており、上方向で音量が大きく、下方向で小さくなる。 前後のスライドは曲の曲送り、曲戻しが割り当てられており、前方向で次の曲、後ろ方向で一つ前の曲を再生する。 これらは自然な対応付けによって割り当てられている。我々の頭の中にある「大きい=上、小さい=下」「進む=前、戻る=後ろ」というイメージをそのまま反映させたこのインターフェースは、覚えやすく、思い出しやすく、そして忘れにくい。 また、通常のヘッドホンの物理ボタンは、見えない位置にあるうえ複数存在する。そのため、ボタンの位置や機能の割り振りを覚える際に大きな混乱が生じることがあるが、このWH-1000xm4は一か所に自然な対応付けで操作を集約することで混乱を防いでいる。
フィードバック
物理ボタンをタッチパネルに変更することによる操作で失われることもある。入力が正しく行われた際のフィードバックである。物理ボタンでは、「カチッ」という音と感触がフィードバックとなるが、このWH-1000xm4のタッチパネルによる操作では物理的な感触が返ってこない。そのため内部のスピーカーから「ポン」という音がフィードバックとして返ってくる。この音が手掛かりとなるため、曲の進めすぎや音量の上げ過ぎが起こることはほとんどない。