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Well-Designed Contact Case
Even if you can't see it
コンタクトケース
バイオフィニティアドバンスドパックという2weekのソフトコンタクトレンズのセットに含まれているケース。ソフトコンタクトレンズ専業メーカーのクーパービジョン(株)から販売されている。コンタクトレンズを清潔に保存するために使用する。2weekのソフトコンタクトレンズ用のケースであり、1dayのソフトコンタクトレンズやハードコンタクトレンズ用のものとは異なる。コンタクトを入れる部分に蓋があり、そのコンタクトを入れる部分はケース自体のふた部分と一体化している。これが写真右側の青色の部品で、写真左側の容器に保存液を入れ、青色のケースのふた部分を閉めることで液に浸しながらコンタクトをなくさずに保存する仕組みである。
シグニファイア
写真右側のコンタクトを入れる部分にツメのようなものが付いており、そちらの向きでないと開けづらくなっている。これにより使用者の位置がツメの正面に定まる。この位置関係は後述する対応付けが正しく機能するよう助ける。
フィードバック
コンタクトを入れる部分の蓋を閉じたときに「カチッ」という音がある。使用者がコンタクトを外して視力が落ちていても、音によるフィードバックできちんと閉まっていることを伝える。
対応付け
右目用のコンタクトを入れる部分は右に、左目用のコンタクトを入れる部分は左にある。自身の目の位置と、このケースの中にコンタクトを入れる位置が同じになっている。前述したシグニファイアのおかげで使用者はいつも一定方向(写真手前側)からこのケースを使用するため、対応付けが正しく機能する。
物理的制約
回転するケースのふた部分の凹凸や大きさが物理的制約となっている。コンタクトケースでないものを写真左側の容器に入れる保存液に浸さないよう制約が設けられている。
文化的制約
ケースのふた部分の回転する向きがペットボトルやねじと同じになっている。時計回りが閉める向き、反時計回りが開ける向きのため、このケースを使用するとき、特に意識せずとも自然に開け閉めできるようになっている。
エラーの防止
コンタクトを入れる部分にLとRの表記がある。触っただけで文字が分かるようになっているうえ色も分けてあるため、非常に目が悪くても左右を間違えづらくなっている。LとRの表記は、コンタクトを左右逆に入れてしまう記憶ラプスのミステークを防ぐ。このエラーは起こったことに気づきにくく、次に付けたときの視力に大きく影響するため、防ぐことが重要。前述のシグニファイアと対応付けもこのエラーの防止に一役買っている。 さらに、保存液というコンタクトを清潔に保存するための液の規定量が線で示されている。これにより、液を入れすぎたり、逆に液が少なすぎたりする知識ベースのミステークを防げる。