1 min to read
Where are the beauty of the capsule station?
UI that lets you take the right steps in your purchase
カプセルステーション
硬貨を入れて回転式レバーを回すことで、カプセルに入った商品をランダムに購入することができる小型販売機。ガチャガチャ、カプセルトイなど様々な呼称が存在する。ここで解説するのはBANDAIより稼働しているガシャポンの筐体「カプセルステーション」であり、全国に幅広く展開されているものである。商品のラインナップに子供向けのものが多いということもあり、使い方をよく知らない幼児が起こしてしまいがちな知識ベースのミステークを防ぐためのつくりが多く感じられた。
シグニファイア
回転式レバーの周りを見ると、黄色い線の矢印と赤い三角形が描かれたシールが貼られている。これらはそれぞれレバーの正しい回転方向と開始位置を示しており、反時計回りに動かしてしまったり、別の位置から回したりしてしまうことでカプセルが上手く出てこないという知識ベースのミステークを防ぐシグニファイアとしての役割を持つ。この他にもコイン投入口や返却ボタンの近くに同様のシールが見られるが、レバー周りのシールがシグニファイアとして最も大きな役割を果たしていると私は考えた。
物理的制約
この筐体には基本的に100円玉以外の硬貨を使用できず、硬貨は一枚ずつしか入れられないというルールがある。コイン投入口の穴の高さは100円玉一枚とほぼ同じであり、それよりも大きい硬貨は入れることができない。これは元々使用できないと決められている硬貨を投入口に入れてしまい、上手く商品が出てこないというルールベースのミステークを防止するための物理的制約である。また、穴の横幅も100円玉一枚分とほぼ同じであり、硬貨を二枚以上同時に入れてしまうことで起こる知識ベースのミステークを防ぐ物理的制約として働く。
ロックアウト
この筐体に入っているカプセルがすべてなくなった時、つまり品切れ状態になった際には、コイン投入口の前に「うりきれ」と書かれた赤いプレートが降りてくるようになっている。このプレートの降りた状態では、これを意識して持ち上げなければ投入口へ硬貨を入れることは不可能であり、このプレートの存在が筐体内にカプセルが残っていないことを理解させる。これはすでに完売していることに気づかないまま硬貨を入れてしまい、硬貨が戻ってこないという知識ベースのミステークを防ぐロックアウトとして機能する。
フィードバック
ロックアウトとして働くプレートにはもう一つ役割がある。ある筐体に残っている商品をその場ですべて購入したいという場合、在庫がなくなる、つまり最後のカプセルが筐体から出てくるのと同時に、「うりきれ」と書かれた赤いプレートが降りてくる。これは筐体に入っている商品をすべて購入したという行為に対するフィードバックといえる。