Contraceptives device

Direct package Signifier.

Featured image

スゴうす

JEXのコンドーム、避妊具 一般的なものと同様に避妊、エイズを含む性感染症の予防するものである。 Amazonでも12個×3箱が1000円ほどで購入できる安価な製品。 大体の薬局には揃えてあるような定番商品。 1000、1500、2000とグレードがあり、数字が大きくなるほど値段も高めになっている. この箱の中のパッケージには女性側、男性側(表裏)の表示がある。これがあるコンドームもあるにはあるのだが、これが一番見やすいと思ったのと身近にあったという理由でこの「スゴうす」を紹介する。

適確なシグニファイア

避妊具とは妊娠しないために用いる道具のことで、それを扱う上では正確な情報と操作(装着)が必要である。もし裏表を間違えたり、間違えても途中で付け直したりしてしまうと避妊具がその役割を果たせなくなる。これはとてつもないリスクで、例えばエレベーターの開閉を間違うようなエラーとは比べ物にならないリスクをはらむものである。それを防ぐためにグラフィックによる少量の曖昧さを含むシグニファイアではなく、文字による間違えようのないシンプルなシグニファイアになっている。もちろんそれに加えて、注意を向けるため、イメージと整合性をとるために女性側との表記がある面には女性らしい角の無い柄のデザインが施されていたりもする。

ここまで強力にシグニファイする必要がある訳はアフォーダンスにある。

避妊具、コンドームにはアフォーダンスが無い。だからここまで強力にシグニファイしなければならないし、義務教育期間に教育を受ける。なぜなら、アフォーダンスがあるもの、例として階段を挙げるが、階段の上り方を学校や人から教えてもらわないと登れない、説明書(存在したとして…)を読まないと分からないなんてことはないと思います。これは階段がアフォーダンス(踏み台にして歩くと登れるとわかる)を持つからである。

もし、コンドームやそのパッケージに表裏がわかったり、つけ方が自然と分かったりするようなアフォーダンスがあればここまで直接的で強力すぎるシグニファイアにする必要もないのである。

パッケージの透明度の高さ

透明度が高いと「端に寄せて切り口を開く」作業がやりやすくなる。なぜなら中が見え、どこを開けば中身が傷つかないかわかるようになるからだ。このデザインはコンドームだけでなく食品類にも見られるデザインであることから、「中身を見つつ切り口を開く」行為が必要なアイテムの標準形となっている良いデザインであるともいえる。