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Electronic thermometer
Impact of GoodUI
製品名 テルモ電子体温計p265
この製品は名前の通り体温を測る機械です。ボタン一つでシンプルな構造となっており使いやすくなっています。起動時前回測った体温を表示する機能が備わっており、60秒で予測検温が完了します。水洗いが可能でアルコール消毒ができ、衛生的に安全に使用できます。
シグニファイア
まず、ボタンは押すことをアフォードしています。ボタンには電源を表すマークがしるされており、ボタンが一つしかないことで押すという行為をどこで行えばよいのかを伝えています。これにより発見可能性を確かなものにしています。また、ボタンの中心には、突起があり盲目な人にも手探りでもどこを押せばよいか伝えています。
フィードバック
検温開始時「ピッ」と音が鳴り、画面がすべて起動する。また検温完了時「ピピピピッ」と3回繰り返し音が鳴ります。開始時では、目が検温計の画面に意識があるので、画面がすべて起動していることさえ分かれば、一度しか音はならなくても電源がついたか否かという疑問が生まれることは少ないと思われます。しかし、完了時は一度しか音を鳴らないと聞き間違えというエラーが起こる可能性があるので、3回音が鳴ることでそのエラーを防いでいます。このように開始時と完了時は異なるフィードバックとなっており、ユーザの誤認を防ぐ工夫がされているので、これらのフィードバックはGood UIです。
また、本体をケースにしまう際に「カチッ」と音が鳴るフィードバックが返ってきます。
これらのことからこの体温計は、視覚的、聴覚的フィードバックによって盲目な人や難聴な人でも動作が完了したことを認識することができます。
論理的制約
ケースに突起があり、本体の裏にはくぼみがあります。この突起とくぼみが合わさるように設計されています。もし突起とくぼみを合わすことなく閉まってしまうと、ひっかかってしまい、後でケースから出しにくくなるというエラーがあります。この引っ掛かりによって、このしまい方は間違っており、どちらかをひっくり返してしまわれるべきだったと分かります。これによって正しい向きでしまい直すことができます。このようにケース突起と本体のくぼみの間に論理的な関係が存在しています。
本体の表裏
電子体温計は、シンメトリであって、暗い中に表裏がどちらであるか分かりにくくなっているものが多いです。しかし、ケースが存在することによりケースから出し入れする際にしまう向きが固定されていることやくぼみの有無によって、表裏を確認することが可能です。